長岡亮介数学勉強会「A History of Abstract Algebra by I.Kleiner」 第12回(p21-22)

レポート https://akasakas.cool/wp-content/uploads/2020/05/第12回2.1.4-Analysis20190510勉強会-.pdf

音声 https://anchor.fm/tecum/episodes/12p21-222-History-of-Group-Theory-2-1-4-Analysis-edupa7

2 History of Group Theory
2.1.4 Analysis 解析

解析関数というのは、多変数関数で微分可能なもの、実関数は微分可能というのだが、一般に複素変数の関数では微分可能と言わないで解析的という。解析的とは、微分可能よりもう少し条件が厳しくて複素平面というかこの場合はn次元上の全てのところでべき級数に展開される、そういうような条件を満たすもの。

リー(Marius Sophus Lie, 1842ー1899)は、自らをアベル(Niels Henrik Abel:1802−1829享年27歳)、ガロア(Evariste Galois:1811−1832享年20歳)の後継者と考えていて、連続変換群を定義する。

リーの研究は、ピカール(Charles Émile Picard、1856ー1941)とビジョー(Ernest Vessiot 1865 ー1952)によるリー論のその後の公式化を基礎付けるものだった。

ポアンカレ(Jules-Henri Poincaré 1854ー1912)とクライン(Felix Christian Klein, 1849ー1925)は、1876年頃に「保型関数」とそれらに結びついた群で研究を始めた。

19世紀初めに若くしてなくなった二人の数学者アベルとガロアの研究は、19世紀後半には多くの後継者たちによって、群論として体系化された。

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